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車両保険金額とは?
決め方のポイントや金額の目安を解説

更新日:2024年8月15日

公開日:2021年1月7日

車両保険金額とは?決め方のポイントや金額の目安を解説
Emma

事故が起こった場合、車の修理や買い替えとなると、まとまった費用が必要になり、このような想定外の出費は家計を圧迫してしまいます。そのようなときに、入っていると助かるのが「車両保険」です。ここでは、どのような要素で保険料が変わるのか、車両保険をつけた場合の車両保険金額の決まり方や選ぶポイントについて、ご紹介していきます。

車両保険とは?

車両保険とは、自動車保険の補償の一つで、車をぶつけたときの修理費用など、ご自身のお車の損害を補償するものです。
車両保険をつけるかどうかは選択することができます。
車両保険で補償されるのは、次のような損害です。

  • 車同士の事故による損害
  • 洪水や台風、火災などによる損害
  • 盗難やいたずらによる損害
  • 単独事故やあて逃げによる損害

このような予想外の損害による急な出費は、多くの方にとって負担ではないでしょうか?さまざまなリスクを考え、車両保険をつけたほうがいいのか、しっかり検討したいものです。
車両保険には、損害の補償範囲が広い「一般型(*)」と補償範囲を限定した「限定型(*)」の2種類があり、保険料が変わってきます。車両保険で補償される損害について、保険会社の情報をきちんと確認しておきましょう。

「一般型」「限定型」という名称は、保険会社によって異なる場合があります。

アクサダイレクトの車両保険はこちらからご確認ください。
自動車保険の車両保険

車両保険金額とは

「車両保険金額」とは、車両保険をつけたお車が事故により損害を被った場合に支払われる保険金の支払限度額のことをいいます。お車の型式や年式などを考慮した時価相当額をもとに、保険会社が一定の幅を設けて車両保険金額を設定しています。

同じ車種のお車でも、新車と中古車、また新車で購入し数年乗り続けた場合などで、選択できる車両保険金額は異なります。基本的にお車の年式が古くなるほど選択できる車両保険金額が低くなります。

保険料の決まり方と車両保険金額

車両保険金額は、自動車保険に加入する時点のお車の時価相当額にもとづき設定されます。時価額とは、そのお車の型式や年式などにもとづいて算出される市場価格です。
車両保険をつける場合、車両保険金額は時価相当額にもとづいて保険会社が定めた範囲の中からご自身で決めることができます。選択できる車両保険金額とその保険料は保険会社によって異なるため、見積りなどで確認してみることをおすすめします。
例えば、アクサダイレクトの場合の車両保険金額と保険料は以下のようになっていますので、参考にしてください。

車両保険金額と保険料の例

車両保険金額 年間保険料
245万円 28,440円
250万円 28,520円
255万円 28,600円
260万円 28,690円
265万円 28,770円
270万円 28,860円
275万円 28,940円

契約条件

保険始期日:2024年7月10日、車/型式:カローラ/ZWE211、用途車種:自家用普通乗用車、初度登録年月:2024年1月、使用目的:日常レジャー用、年間予想最大走行距離:3,000km以上5,000km未満、ノンフリート等級:20等級(事故有係数適用期間0年)、記名被保険者:東京在住47歳、運転者年齢条件特約:30歳以上補償、運転者限定特約:本人・配偶者型、運転免許証の色:ゴールド、適用割引:20等級継続割引・インターネット割引・無事故割引、支払方法:一括払い

補償内容

対人賠償保険:無制限、対物賠償保険:無制限、人身傷害補償特約:3,000万円(搭乗中のみ補償特約あり)、搭乗者傷害保険:なし、車両保険/種類:一般車両保険、車両保険免責金額:5万円(1回目)・10万円(2回目以降)、身の回り品保険:10万円、自損事故保険:人身傷害補償特約で補償、無保険車傷害保険:2億円

ご紹介した保険料は一例です。お客さまの契約条件などにより、実際にご契約いただける保険料とは異なりますので、あらかじめご了承ください。

車両保険をつけた場合、どんな要素で保険料が変わるの?

車両保険をつけた場合、どんな要素で保険料が変わるの?

自動車保険の加入を考える上で、万一の事故に対して補償を幅広くしたり、車両保険をつけることは保険料を上げる大きな要因となります。
では、どのような要素によって保険料が決まるのか、また、車両保険をつける場合にどのようなポイントを押さえておけばよいのかを確認していきましょう。
ご自身の望む補償内容や保険料のバランスが合っているのかを考えるときの参考にしてください。

等級(保険料の割増引率を決める区分)による影響

みなさんは「保険を使うと等級が下がってしまう」といった話を耳にしたことはないでしょうか?車両保険はもちろん自動車保険の保険料が決まる際、この「等級」は大事な要素となります。

自動車保険には「ノンフリート等級別料率制度」というものがあり、ご契約されたお車ごとに事故の実績が反映されるようになっています。はじめて自動車保険を契約すると6等級(または7等級)から始まります。1年間無事故であれば翌年に等級は上がりますが、事故があれば逆に等級は下がります。この制度は自動車保険全体に適用されるものなので、車両保険だけで保険を利用した場合にも当てはまります。つまり、お車の修理などで車両保険を使った場合、保険料が上がることになります。
なお、車両保険をつけた場合は、つけていない場合より全体の保険料が高いので、等級が下がることによる保険料の増え幅も大きくなってしまいます。そのため、事故で車両保険を使ったときの保険料負担がより大きく感じられるかもしれません。

車の型式による影響

自動車の種類(型式)によって保険料が異なることも自動車保険の特徴のひとつです。これは過去から蓄積された同じ型式の車の事故の実績にもとづいて算定されているもので、ご自身のお車が型式別料率クラスのどのクラスに当てはまるかで決まります。

車両保険金額の決め方のポイント

車両保険金額はご契約のお車の型式や初度登録年月からの経過年数などに応じた時価相当額をもとに決まるということをお伝えしました。お車を購入してからの経過年数ごとに保険金額を設定するうえでのポイントをご紹介します。

新車購入から1年未満の場合

お車を購入して間もない場合は、車両本体価格だけでなく付属品(*)、消費税を含めた購入価格を参考にして車両保険金額を選ぶとよいでしょう。

新車購入から1年未満の場合の車両保険金額 = 車両本体価格 + 付属品(*) + 消費税

例えば、ローンで購入したお車に対して購入価格よりも低い金額で車両保険金額を設定すると、万一お車が全損になってしまった場合、ローンの返済額に足りず、ローンが残った状態で新しいお車を買い替えなければならなくなった、ということもあり得ます。新車は車両保険金額を高く設定できる分、保険料がより高くなるイメージがありますが、いざというときの助けになりますので、万一のリスクに備えましょう。
なお、車両保険は保険会社によって加入条件が設定されている場合がありますので、各保険会社の商品と補償内容をご確認ください。

付属品とは、オーディオ、カーナビ、スペアタイヤなど、自動車に定着・装備されているものが該当します。

購入から2〜5年経過している場合

お車は、時間の経過とともに減価償却されていきますので、新車よりも選択できる車両保険金額は低くなります。すでに車両保険をセットして自動車保険に加入されている場合は、満期が近くなると保険会社から継続の案内が送られてきます。その案内に車両保険金額が記載されていますので、そちらを参考にしてください。もし車両保険金額を変更されたい場合は、保険会社が定めた範囲の中からご自身で選択することもできます。
これから車両保険をセットする場合は、お車の型式や年式などを考慮した時価相当額をもとに、保険会社が一定の幅を設けて車両保険金額を設定していますので、その範囲の中からご自身で決めることができます。何を目安にして車両保険金額を選べばよいか見当がつかない場合は、中古車サイトでご自身のお車と同じ車種・型式で、同程度の年式の車の販売価格を参考にするとよいでしょう。

中古車の場合

中古車も新車同様、お車の型式や年式に応じた時価相当額によって車両保険金額が決まります。
中古車の車両保険金額を選ぶ上で重要になってくるのは、そのお車の時価額です。時価額が高いお車をローンで購入した場合、新車同様、購入価格をベースに車両保険金額を選択するとよいでしょう。時価額が低い場合は、選択できる車両保険金額も低くなりますので、修理費用を車両保険金額で全額カバーできない可能性が大きくなります。ちょっとの損傷なら修理はしない、損傷の程度によっては廃車にするので車両保険はつけない、という選択をされる方もいらっしゃるかもしれません。
選択できる車両保険金額の幅をご確認いただいた上で、経済的な負担を車両保険でどのように賄うのかご検討いただき、車両保険金額を選んでいただくのがよいと思います。

選べる追加補償

車両保険金額は、基本的にお車の年式が古くなるほど選択できる金額が低くなります。新車を購入して2年目、3年目でお車が全損になってしまった場合、同じグレードの車を新たに買いなおそうとしても、減価償却された車両保険金額では新車購入費用に届かない場合があるかもしれません。そのような場合に備えて、「車両新価特約」(保険会社によっては「新車特約」「新車買替特約」)を取り扱っている保険会社もあります。この特約をセットしていれば、新車のときと同等の金額を保険金として受け取り、新車購入時の負担を減らすことができます。保険会社によって、特約の名称、特約をセットできる条件は異なりますので、詳しくは各保険会社へご確認ください。

アクサダイレクトでは、車両新価特約を取り扱っています。詳しくは自動車保険の車両新価特約をご確認ください。

ファイナンシャルプランナー

平野敦之

車両保険金額は、契約している車の車種や年式、型式などに応じて200万円~250万円などのように一定の幅をもって設定されており、その範囲内であれば自分で車両金額を決められることが大きなポイントです。
車両保険金額を10万円程度高く設定しても「車両保険金額と保険料の例」にあるように実は保険料の差はそんなに大きくなりません。

自分にぴったりな補償内容を考えて納得感のある保険料に

自分にぴったりな補償内容を考えて納得感のある保険料に

ここまで、車両保険を考える上で注目する点や車両保険金額を選ぶポイントについて説明してきました。
さらに、車両保険には2つのタイプ「一般型(*)」と「限定型(*)」があり、加入を考えるうえで知っておきたい点です。それぞれ補償される事故の範囲と保険料が異なるので、どちらがよりご自身の心配事に備えられるか、確認しておくことが重要です。

「一般型」は、ほとんどの事故に対応できる幅広い補償内容になっており、単独事故や車以外との接触事故なども含めて心配な場合に選ばれる傾向にあります。一方、「限定型」はその名前のとおり補償の範囲を限定する内容です。一般型の補償範囲に含まれる単独事故や車以外との接触事故などについては限定型では補償されませんが、そのぶん、保険料を抑えることができます。

車両保険の取り扱いについては、適用条件や補償内容など、保険会社によってそれぞれ特徴があるので、何社かに見積りを依頼して比較するのも一つの方法です。
自動車保険の契約内容は一度決めたら終わり、ではなく契約更新のタイミングで見直しを行うことをおすすめしています。

「一般型」「限定型」という名称は、保険会社によって異なる場合があります。

アクサダイレクトの車両保険はこちらからご確認ください。
自動車保険の車両保険

ファイナンシャルプランナーからのワンポイントアドバイス

車両保険は、ご自身のお車の損害が車両保険金額の限度額内で補償されるということがポイントです。
一般的に車両保険金額は時価相当額によって決まるため、長く乗ってきた愛着のあるお車でも、中古車としての時価額は下がっていくため、毎年保険金額が減少していきますので、中古車など時価額の低いお車の場合は、保険料とのバランスを考慮し車両保険をつけない、という判断もあり得るでしょう。

一方、最近の車は各種センサー等がある関係で修理費が高くなりがちです。車が古くなっても同様ですので、まとまった金額をご自身で準備できない場合などが心配されるなら、車両保険をセットすることも選択肢の一つです。
車両保険をつければ、その分保険料は上がりますが、予期しない急な出費にそなえることができます。
ご自身のお車の時価額やお車の使い方に従って車両保険をつけるかどうかを判断しましょう。

監修:平野 敦之(ひらの あつし)

平野FP事務所代表。CFP®、1級FP技能士、宅地建物取引士。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後、1998年に独立。相談や執筆業務、大学講師や企業研修、各種セミナー等で活動中。テレビ、新聞等の出演も多数。著書に「今から始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。

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