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車両保険は必要?
判断基準や必要なケースは?

更新日:2024年9月5日

公開日:2023年2月2日

車両保険は必要?判断基準や必要なケースは?
Emma

自動車保険(任意保険)はお車の型式や年式、免許証の色やお車の使用目的などによって保険料が決まりますが、車両保険の有無で、保険料が大きく変わってきます。車両保険をつけておくと、車同士の事故はもちろんのこと、あて逃げや盗難、自然災害などでお車に損害が生じた場合に補償してもらえるので安心です。
そこで、車両保険をつけるべきかどうかの判断基準や車両保険をつけた方がよいタイプなどについてご説明します。

車両保険とは

車両保険とは、事故はもちろんのこと、あて逃げや盗難、自然災害などでお車が損傷した場合の修理費用など、ご自身のお車の損害に備えるための保険です。車両保険は2種類あり、いずれも契約時や更新時に車の時価相当額をもとに設定した車両保険金額を上限に保険金が支払われます。アクサダイレクトの車両保険について詳しくは、車両保険をご確認ください。

「車両保険はいらない?」
と考えられる理由

自動車保険の加入をする際に、「車両保険って必要なの?」と悩まれる方もいるのではないでしょうか。車両保険に加入していると、万一の事故でお車が損害を被った場合に、修理費用や買い替え費用を保険金でカバーすることができる一方で、その分保険料が大きく変わってきます。
車両保険をつけない方はどのような理由でつけていないのでしょうか。主な理由について以下のことが考えられます。

理由① 保険料が高くなってしまう

車両保険が自動車保険の保険料に与えるインパクトは非常に大きいです。アクサダイレクトではじめて自動車保険に加入(6等級新規)された方の年代と車両保険の有無で区分した場合の平均保険料は以下のようになります。

車両保険なし 車両保険あり
25歳の平均保険料

25歳の
平均保険料

68,759 106,166
30歳の平均保険料

30歳の
平均保険料

38,613 58,444
35歳の平均保険料

35歳の
平均保険料

36,867 53,342
40歳の平均保険料

40歳の
平均保険料

36,703 53,800

保険始期日が2023年1月から12月で、6等級新規で当社自動車保険に加入された方の年間保険料の平均値(2024年3月26日時点)

若年層は事故リスクが高いことから、もともと保険料が高く設定されています。車両保険をつけるとさらに保険料が高くなるため、保険料を抑える1つの方法として車両保険をつけない選択をするのかもしれません。

なお、ここでご紹介する保険料は契約条件や補償内容などが異なるご契約の平均保険料で、あくまでも一例となります。実際にご契約いただける保険料とは異なりますので、ご了承ください。車両保険の有無でどのくらい保険料が変わるのかは、ご自身の条件で見積もりをして確認してみましょう。

理由② 修理費用の金額によっては自己負担で支払った方がおトクになる場合がある

車両保険を使うと、事故の種類によって等級が1等級または3等級下がります。等級が下がれば、保険料の割引率も下がりますので、翌年の保険料が高くなります。修理費用が少額の場合は、「支払われる保険金」よりも「翌年の保険料の増額分」の方が高くなってしまい、結果的に経済的な負担が大きくなってしまう可能性があります。車両保険をつけていたが、使わなかったという理由で車両保険をはずす方もいるのかもしれません。

事故で自動車保険を使った場合の等級について詳しくは、等級が下がる事故とは(3等級ダウン事故・1等級ダウン事故)をご確認ください。

理由③ 車両保険金額が低い場合、修理費用が全額補償されない可能性がある

車両保険で支払われる保険金の上限は、契約または継続する際に設定した車両保険金額までとなります。車両保険金額は、車の時価相当額をもとに保険会社が提示する範囲の中から設定する必要があるため、中古車など、年式が古いお車の場合は、設定できる車両保険金額が低くなってしまいます。そのため、車両保険をつけても修理費用を全額保険でカバーできない可能性が高くなることから、車両保険はつけないという選択をされる方もいるようです。

車両保険金額について詳しくは、車両保険金額とは?決め方のポイントや金額の目安を解説をご確認ください。

車両保険がいらないかどうかの判断基準は?

車両保険をつけなければ保険料を抑えることができます。しかし、保険料を節約したいという理由だけで、本当に車両保険をつけなくても大丈夫なのでしょうか?車両保険がいる・いらないを判断するための一般的な基準をご紹介します。事故にあってから後悔しないためにも、ご自身の状況に当てはめて参考にしてみてください。

判断基準① 車の時価額

車両保険は、お車の型式や年式に応じた時価相当額によって支払われる保険金の上限額が決まります。時価額が低いお車の場合、選択できる車両保険金額が低くなることから修理費用を保険金で全額カバーできない可能性が高くなります。車両保険金額が低い場合でも車両保険をつければその分保険料は高くなりますので、車両保険をつけないと判断される方もいるようです。設定できる車両保険金額と保険料のバランスを考え、車両保険をつけるかご検討ください。
車両保険を検討する際のポイントを新車・中古車別にご紹介していますので、ぜひご覧ください。
新車を購入したら車両保険は必要?
中古車を購入したら車両保険は必要?

判断基準② 貯蓄や生活状況

修理費用が十分払える貯蓄がある、あるいは、あらためて車を購入できる経済力があれば、車両保険に入らなくてもよいと判断できます。予期せぬ出費をどのように賄うのか考えた上で、車両保険をつけるかご検討ください。

判断基準③ 車の使用頻度

通勤や送迎などで日常的に車を使っている方は、車両保険の必要性が高いと言えます。修理費用などを工面できずに車が使えなくなってしまうと、生活に支障をきたす可能性が出てきます。また、お車の使用頻度が高ければ、その分事故リスクも高くなるので、車両保険の加入を積極的に検討したほうがよいでしょう。

車両保険をつけた方が
よいタイプの人は?

車両保険をつけることをおすすめしたいのは次のような方々です。

新車や高級車を購入した人

新車や高級車は、車両保険金額を高く設定することができるので、大切なお車が損害を被った際の修理費用や買い替え費用など保険でカバーしやすくなります。保険料は高くなりますが、車両保険をつけておくと安心です。
例えば、新車をローンで購入した人は、車両保険をつけていないとローンの返済に加えて修理費用などを支払わなければならず、家計への負担は大きくなります。高級車の場合は、軽微な損害でも修理費用が高額になる可能性があるので、車両保険をつけておくとよいでしょう。

運転に自信がない人

免許を取ったばかりの人、免許は取得していても長いこと運転していないので自信がない人は、ベテランドライバーに比べると事故のリスクが高いと考えられるため、車両保険をつけておくと安心です。運転に自信がない方は、慎重な運転を心がけることはもちろんですが、万一の時は保険でカバーしてもらえると思えるだけで、安心感につながるのと思います。

貯蓄が十分にない人

急な出費は困るという方は、リスクに備えて車両保険をつけておくことをおすすめします。特に、通勤や日常生活で車が欠かせない方は、修理や買い替えができず、急に車が使えなくなると大変です。また、貯蓄があったとしても子供の教育費やマイホームの購入など別の目的のために貯蓄している方も同様に車両保険をつけておくと経済的な負担を最小限にすることができます。

車両保険をつける必要性が
低いと考えられるケース

  • 車の時価額が低く、保険金と保険料のバランスが悪い
  • 貯金が十分にあるため、修理や買い替えが必要になっても支払い可能

このような場合では、車両保険をセットしないという選択もあります。実際の事故車両保険が必要かどうかは、車両保険をセットしない場合のデメリットをしっかりと理解してうえで、車の時価額や使用頻度、貯蓄や生活などご自身に合わせて判断する必要があります。

車両保険の加入率は46.6%

日本全国の自動車保険(任意保険)の車両保険加入率は全体で46.6%です。用途・車種別で見ると、自家用普通乗用車や自家用小型乗用車は半数以上の方が車両保険をセットしていることが分かります。

車両保険の加入率
全国平均 46.6%
用途・
車種別
自家用普通乗用車 63.0%
自家用小型乗用車 52.5%
軽四輪乗用車 49.0%

出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況 2023年度版」

運転に自信があってもいつどこで事故にあうかは分かりません。事故の相手方からきちんと賠償してもらえれば問題ないと考える方もいるかもしれませんが、相手方が任意保険に加入していない場合は、十分な賠償が受けられずご自身で負担しなければならないこともあり得ます。自分の家計を守るためにも、車両保険の加入についてはきちんと検討しましょう。

保険金支払い額の3割以上は
車両保険

以下のグラフは保険会社の保険金支払いの状況について、保険種目ごとに支払い額の割合を表にしたものです。

保険金支払いの状況

出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況 2023年度版」を基に作成

2021年の参考純率改定により、搭乗者傷害保険の代替として人身傷害保険が参考純率化されました。これに伴い、2022年度以降は搭乗者傷害保険の数値は掲載せず、搭乗者傷害保険と同様、契約時に設定した定額が保険金として支払われるものを人身傷害保険(定額払)と記載しています。

表から見て分かるとおり車両保険の支払い額は、2018年以降対物賠償責任保険の支払い額を抜き、1番多いことが分かります。

大切なお車が損害を被るのは、衝突、接触、盗難などの偶然な事故だけではありません。例えば、台風や洪水といった自然災害によってお車が損害を受けることも十分考えられます。お車が損害を被った場合に、経済的な負担をどのように賄うのかあらかじめ考えておく必要があります。

保険料を安くおさえるには

補償範囲が限定的なタイプを選ぶ

車両保険には、「一般型車両保険」と、「限定型車両保険」の2つの種類があります。限定型は、一般型よりも補償範囲を狭く限定する代わりに保険料がおさえられます。

免責金額を高く設定する

免責金額を高く設定すると、修理費の自己負担額が増えますが、保険料はおさえられます。「修理費が少額であれば車両保険は利用しない」と考える場合は、免責金額を高くすることで保険料をおさえられます。一方で、「急な出費は困るので、いざという時は保険でカバーしてもらいたい」と考える場合は、免責金額を低く設定するとよいでしょう。

まとめ

車両保険をつけると保険料は高くなります。一方で、いざという時は保険でカバーしてもらえるという安心感が得られます。しかし、車両保険で支払われる保険金はお車の時価相当額が上限となり、修理費用やお車の買い替え費用を全額保険でカバーしきれない場合もあります。
車両保険金額と保険料のバランスや家計状況などを踏まえ、ご自身が納得できる保険選びが大切です。

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